@article{oai:wako.repo.nii.ac.jp:00004924, author = {名嘉山, リサ}, journal = {表現学部紀要, The bulletin of the Faculty of Representational Studies}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 川内康範は、1960 年代前半に、劇映画の原案、テレビ映画の脚本、連載小説、少年雑誌の連載小説の4つの異なる『太陽は撃てない』という作品を執筆した。戦争を描いた劇映画とテレビ映画は製作・放映されず、戦争に至るまでの状況等を描いた連載小説も完結しなかったようだが、戦死した父親の遺骨を探しに沖縄に行くという内容の少年雑誌に連載した小説は唯一完成した作品である。本稿はそれぞれの『太陽は撃てない』を概観し、少年小説版を分析する。戦死した兵士は犬死したのではないというメッセージが込められた本作は、大人の登場人物が川内の思想を代弁しつつ少年の「父親捜し」の物語が展開するだけでなく、グラフ雑誌ならではのビジュアル資料や読者からの手紙を使った情報の提示も行われている。つまり、少年小説版では、子供の遺族の思いや戦中戦後の沖縄の様子が物語の外側からも紹介され、フィクションとノンフィクションが合わさった、特異なテクストが構成されている。}, pages = {13--30}, title = {川内康範作『太陽は撃てない』の帰着点 : 劇映画、テレビ映画、連載小説から少年向け反戦小説へ}, volume = {22}, year = {2022}, yomi = {NAKAYAMA, Risa} }