@article{oai:wako.repo.nii.ac.jp:00004677, author = {大西, 公恵}, journal = {和光大学現代人間学部紀要, Bulletin of the Faculty of Human Studies}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 本稿では、1930(昭和5)年に奈良女子高等師範学校附属小学校で開催された第1回学習研究会での議論を取り上げ、協働的な教育実践研究を通して、実践構築が模索される過程を検討した。 同校主事の木下竹次が提唱した「学習法」は、子どもの「全一的発展」に向けた自律的な学習のために、従来の教科による「分科学習」ではなく、「全一的生活」を学習として組織する「合科学習」を行うものであった。同校では、木下の理論を基礎として、各訓導が実践を行い、校内に設置された研究会で相互検討がなされた。そうした実践研究の成果と実践のモデルは、同校が刊行した雑誌『学習研究』や『伸びて行く』、冬期講習会などで広く世に問われたが、1930(昭和5)年には、外部の教師との直接的な交流の場として、はじめて学習研究会が開催された。 この会には、全国で「学習法」を実践している小学校教師、地域の小学校教育を主導することを期待されていた府県立師範学校附属小学校の教師などの実践家に加えて、行政関係者やアカデミックな教育研究者も参加した。現場の教師による研究発表や協議の場では、「学習法」実践を行うにあたっての課題が共有され、それを乗り越えるための方策が議論された。さらに、そうした具体的な実践場面における問題解決の議論にとどまらず、国民精神の涵養といった1930年代の教育課題を達成するために、どのような「学習法」実践を構築すべきかという議論が展開された。}, pages = {17--29}, title = {1930年代の奈良女子高等師範学校附属小学校における協働的な教育実践研究 : 第1回学習研究会での学習をめぐる議論}, volume = {12}, year = {2019} }