@article{oai:wako.repo.nii.ac.jp:00004500, author = {永澤, 峻}, journal = {表現学部紀要, The bulletin of the Faculty of Representational Studies}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 『パリ詩篇』中の豪華な全頁大挿絵群(全部で14葉)は、ギリシャ・ローマ的な古代風造形モティーフを画中に色濃く残すビザンティン美術史上の代表的作例として名高い。この『パリ詩篇』挿絵写本をめぐる近年の精緻な冊本学上(コーディコロジー)の研究(ラウデン)において、これらの挿絵群が写本テクストとほぼ同時期(10世紀中頃)に制作されたという推定が可能となってきている(永澤、2011)。本稿では、巻頭のダヴィデ伝挿絵サイクル(7葉)の配列位置と各々の挿絵の機能の再検討をした上で、従来の研究者たちがごく簡単にしか論じていなかった《獅子を退治するダヴィデ》(fol. 2v)中の古代風モティーフの着想源(イメージ・ソース)について、新たな考え方を提示した。 また、次号の紀要では、詩篇テクストの後に配置される頌歌(オード)挿絵群中の《ヒゼキアの病と祈り》の挿絵(fol. 341v)中の古代風モティーフに関して、芸術社会学的な視点からの検討を試み、こうした解釈を通じて、『パリ詩篇』挿絵写本を目にした同時代の人びとに、これらの挿絵群がどのようなイデオロジックな意味を与えたかについて、ある程度妥当と思われる考え方を提起してゆきたいと思う。}, pages = {71--92}, title = {『パリ詩篇』中の「ダヴィデ伝」挿絵図像サイクルに関する覚書 : 《獅子を打ち倒すダヴィデ》挿絵(fol.2v)中に見出される古代風のモティーフの問題を手がかりとして}, volume = {13}, year = {2013}, yomi = {NAGASAWA, Takashi} }