@article{oai:wako.repo.nii.ac.jp:00004175, author = {田村, 景子}, journal = {表現学部紀要, The bulletin of the Faculty of Representational Studies}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 『豊饒の海』四部作は、一九七〇年十一月二十五日、きわめて劇的に人生の幕引きをやってのけた作家三島由紀夫の、長大な遺作である。同時にこの意図された遺作は、「世界の解釈」をめざして時間をかけて練り上げられた物語でもある。 三島由紀夫における能楽受容を考えてきた筆者にとって、『豊饒の海』は避けてとおれない。第二次戦後派に数えられつつ日本浪曼派の特異な継承者でもあった作家による、戦後における前近代の破壊的再提示は、『近代能楽集』シリーズと同じく戦後という時代の最奥へと届いたのか。それとも、『近代能楽集』シリーズをも越えた場所へ到達したか。前稿「三島由紀夫『豊饒の海』における能楽表象(一) 『美の厳格な一回性』への偏愛」に続く本稿の目的は、謡曲「松風」および「羽衣」を介して『豊饒の海』に新たな読解の地平を開き、決して報われないからこそ生きられた徹底的な悲恋の物語──三島由紀夫の「世界の解釈」を言祝ぐことにある。}, pages = {152--143}, title = {三島由紀夫『豊饒の海』における能楽表象(二) : 「美しい衰亡」へ}, volume = {17}, year = {2017}, yomi = {TAMURA, Keiko} }